2022年10月30日

男の話・6








『……あ、いやっ…待て、待て待て………』


少年はソファの浜野の前に身を屈め
男のズボンのベルトを外し、ボタンとジッパーを外し、下着のウエストゴムをずり下げ
出てきたものに、躊躇することなく顔を擦り寄せる。
一度、下からペロリと舐め上げるとそのまま浜野の顔を見上げ

視線を絡めたまま、今度は根本までぐっと口の中に収める。


『男相手に勃つかよ』


と鼻で笑っていた浜野だったが、……口で、される感触に、男も女も関係は無い。
舌遣いの巧さについ流されそうになり、慌てて少し腰を引き、少年の頭に手を当てる。



『……せ、急かし過ぎだろ。……もっと…丁寧にやれよ………』
『……………ん』


口に物を入れているのだ、返事は短い。小さく頭をこくんとする。
言われた通りに動きを緩めるのだが……今度はそれが物足りなくなってしまう。
思わず、手に力が入り、少年の頭を自分に押し付けそうになる。

少年はまた『………ん』とくぐもった声を上げ、息苦しいのか、少し嫌々と首を振る。




強いのかと思えば、微弱で。足りず。
欲しがるのではまるで、こちらが請うているようだ。
息苦しさに吐く息は、湿り、喘ぎ声にも似ていて
時折絡まる視線は、物憂げで、おまけに少し潤んでいた。



『…………なんだ、こいつ…………』


浜野は心の中でそう呟く。
それと同時に、……下が脈打つ。

集中していないと、簡単に持って行かれるなと……睨むように少年を見ると


少年は、浜野の反応が嬉しいといった風に、ニコリと笑う。







posted by 白黒ぼたん at 00:13 | TrackBack(0) | 日記
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