2022年11月19日

詫び









「……良い手って、……どんなの?」
「…そのうち考える。とにかく……」



黒川の腕の中でイツキは顔の向きを変え、二人はようやく間近に見つめ合う。
一度、唇を合わせ、少し離れてから、再び唇を合わせる。


「とにかく、俺の傍にいろ」


イツキを不安がらせない「良い手」とは何か、そんなものは知らない。
ああ、松田が何か言っていたかなと…と黒川は思い、少し難しい顔をする。
イツキは、そんな黒川の顔に手をやり、キスをせがむ様に力を込める。
それを黒川が拒める筈もない。



唇を深く重ね、シャツを脱ぎかけて、ソファから転げ落ちそうになり
そのまま手を引いて、寝室へと向かう。
ベッドに入り、またキスから始まり、服を脱ぎ、肌を重ねる。




「………マサヤ」

「うん?」




イツキは黒川の背中に腕を回し抱き付く。
お互いの中心は酷く熱く、どれだけ相手を欲しがっているのかが解った。





「……勝手なこと…して、………ごめんなさい」





消え入りそうな小さな声で、イツキがそう言う。
黒川は「ああ」とだけ言った。







posted by 白黒ぼたん at 23:57 | TrackBack(0) | 日記
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