2022年12月08日
小言
「………最近、お前は生意気だぞ。…俺を試すようなことばかり言いやがって…
自分の立場を考えろ。
お前は、単に俺の…手駒だっただけだろう?……ただの商品だ。
客を取らせて、借金を回収するだけだ。
……そりゃあ少しは…情も湧くが…、それに見合うだけの施しはしてやってるだろう?
これ以上生意気が過ぎるようなら、俺も考えるぞ?」
と、黒川がイツキの耳元で囁いているのは
すでにイツキが、何度目かのイキの後ですっかり意識が飛び
おそらく、そのまま眠ってしまったと思われる時。
イツキの耳たぶを噛みながら、小言にしては甘い声で囁く。
「……糞。……俺の歳も考えろ。
底なしのお前の性欲に、付き合うのも一苦労だ。
……他所で抜いて来るなら、ありがたい話だが………」
確かに。その夜のイツキを満足させるのは……大変だった。
もっともイツキは黒川の挿入だけではなくとも、手や舌や、言葉や、吐息だけでも
簡単に達してしまう身体なのだが、それでも足りないと行った様子。
不惑の黒川には少々荷が勝ち過ぎているのか。
「………ウワバミめ。……あまり良い声で鳴いてくれるなよ……」
そう言って、黒川は、イツキの耳たぶから頬に唇をズラすと
薄く目を開けたイツキと視線が
絡んだ。
posted by 白黒ぼたん at 00:19
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