2022年12月24日
説明
「…あれ、佐野さん。メシ行ってたんじゃないんですか?」
「……ああ」
イツキとの食事が終わると特に何事も起こらず、佐野は、自分の事務所に戻って来ていた。
少し、仕事が残っていたこともあるが何となく…モヤモヤとした気持ちを持て余していたからだ。
事務所には最近入った後輩が電話番をしていた。
後輩は、佐野が女と食事に行ったのだと思い込んでいたが、それがすぐに戻って来たものだから
……お持ち帰りに失敗したのだと、ニヤニヤと笑う。
その様子に佐野も気付く。
「馬鹿が。そんなんじゃねぇよ。……黒川社長んとこの…だよ」
「……黒川社長の…、ああ、なんか、売り専上がりのガキらしいですね。…うへぇ…」
男同士というのを想像し、あからさまに後輩は嫌そうな顔をする。
新入りで、あまりイツキと関わりもなくまして一度もお溢れに預かったことが無い者だと
まあ、こんな態度にもなるのかも知れない。
「…佐野さんはそいつとヤったコト、あるんですか?……ケツ、使うんですよねぇ?」
「オマエな。この仕事、金になるなら、男とか女とか言ってらんねぇぞ」
「そうですけど。……俺はヤだなぁ……」
そう言って後輩は笑う。
「イツキは、まあ特別だからな。スペシャルなやつだ。社長のお気に入り。金にもなるし。
可愛くてエロくてグチャグチャだ。もう、最悪。
オマエも、ヤってみれば解るけど…まあ、無理だろうけど。
とにかくヤバいんだよ、あいつは。クソ、ヤバ。
……今、無理に手ぇ出したら……、マジ、社長に殺されんだろうなぁ……」
佐野は後輩に「イツキ」の説明をしてみるのだが
若干、言葉が、変になってしまった。
posted by 白黒ぼたん at 00:35
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