2023年01月17日

定休日








「……カレ、真面目でねー。何度かご飯は行ったんだけど、なかなか先に進まなくて…
そうなったら、後はお酒よね!

で、酔っ払って、良い感じにはなるんだけど…
それでも、『ちゃんと責任を取れるようで無ければ、そういった事は…』とか言うから
逆に、そういった事しちゃえば、責任取ってくれるんですね、って……ほぼほぼ、あたしが押し倒したわよ!

でも、まさかそれで授かっちゃうとは思わなかったけど。

でもねー、カレ、ちゃんと考えてくれて、本当に喜んでくれて
すぐよ、入籍。すぐ。びっくりしちゃった。

タイミング的には悪かったけどね。ん。そこは反省してます。
お店移転でバタバタの時だったもんね。
今はもう安定してるんだけど、カレが無理はするなって。ふふ。
6ヶ月かな、だいぶお腹、目立ってきたかも。予定日は4月だよ」





昼下がり。1月にしては暖かい穏やかな日。
カフェの、陽の当たる窓側の席で、イツキとミカは仕事の相談と確認をしていたのだが

いつの間にか話は、ミカのおめでた話になっていた。

イツキの仕事は忙しく、慣れない業務に気が張る毎日だったが
少しふっくらとしたお腹に手を当て、柔らかく微笑むミカを見ると

そんな疲れなどどうでも良くなるような、そんな気がした。







posted by 白黒ぼたん at 12:28 | TrackBack(0) | 日記
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190106786
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック