2023年07月25日
とばっちりイツキ・3
「…いやにエロいお兄ちゃんだとは思ったんだよ。
まあ、三浦くんの周りは取り合えず洗って置くんだけどね。
店長さんの、意外な経歴にビックリしたよ」
二条虎松は車のハンドルを握りながら、少し可笑しそうに、そう話す。
イツキは後ろの座席。二条の真後ろに座り、不機嫌そうに口を窄める。
「…でも、俺、三浦さんとは何の関係もありませんよ?」
「そう?……まあ、俺らの味方になってよ。三浦くん、説得してよ」
「……土地を売る、売らないの話しですか? そもそも俺、事情とか何も知らないんですけど」
イツキが知っているのは、三浦がどこぞに車2台分の土地を持っている事。
それを売れと、この男達に強固に迫られている事。それだけだった。
「…俺らも悪徳じゃ無いんでね、結構、イイ条件出してるんだよ?
でも、三浦くん、頑なでね。話し合いにも乗ってくれなくてね」
そうしながら、車はどこか建物の地下の駐車場に入っていく。
二条は車を停め、表に出ると、後ろの扉を開け、エスコートするようにイツキに手を伸ばす。
イツキは手に持っていたスマホをポケットにしまい、ふんと鼻息を付く。
泣き喚く可愛げなど勿論とうに無いが、フリをすることすら、すでに忘れていた。
「三浦くん、説得してくれたら、店長さんのコトも内緒にしておくからさ」
そんな安易な交換条件が成立するとは、誰も思っていなかった。
posted by 白黒ぼたん at 00:36
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