2023年09月05日

とばっちりイツキ・14








さすがに三浦も、この状況を見過ごす事は出来なかった。
元はと言えば自分の蒔いた種、イツキには何の落ち度も無い話なのだ。

どうにか助けてやりたいと、扉を叩く。
右手はまだパイプ椅子に括られている状態だったが、思い切ってそれごと、扉に当ててみる。

幸い、扉に掛かっている鍵は錠を回すような立派なものではなく、後付けの、ちょっとした金具のもので
何度目かの大きな振動で、カタンと、それが外れた。



「………うわっっ」



扉が開いたと同時に勢い余り、三浦は部屋に転がり出る。
そしてすぐ、目の前に見えたのは




終わって、傍らに立ち、衣服を整えていた二条と
次は自分の番だと、ズボンを下ろし掛けている男と

その奥に、濡れた下半身を露わにし、横たわるイツキの姿だった。






「…やめろぉぉぉーーッ」





突然、部屋から出てきた三浦に、驚き、まだ誰も何の対応も出来ない内に

三浦は叫び、イツキの前にいた男に突進し、その身体を弾き飛ばした。







posted by 白黒ぼたん at 22:20 | TrackBack(0) | 日記
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