2025年12月04日
新しいトラブル
イツキがこちらに来て1週間ほど経っていた。
引越しも終わり、事務所の片付けも大体終わり
社長の奥方も退院し、出社は無理でも、家で事務仕事などが出来るようになっていた。
そろそろ、引き揚げても良い頃合いなのかもと
イツキが壁に掛かったカレンダーを眺めながらその日を数えていた時
社長が、松田と一緒に事務所に入ってきた。
2人ともやけに真面目な顔。
「…花倉さん、申し訳ない。…俺んとこの責任だな……」
「いや、松田さんにはこれ以上ないほど世話になってますから。…そんな
頭を下げるとか…止めてくださいよ……」
松田は社長の花倉に詫びを入れ、頭を下げる。
そして若干大袈裟に溜息を付き、イツキの方を見て、困ったという様子で小さく笑う。
「……え?……どうしたんですか?」
と、イツキが尋ねるのは、まあもっともな流れだろう。
バイトの女子が突然、辞めてしまったのだ。
非常に役に立つ、ほどでは無かったのだが、それでも今は無くてはならない戦力だった。
理由は、宮本 だった。
宮本は引越し作業の後も、荷物の運搬やら力仕事の足しにと、ハーバルに手伝いに来ていたのだが
ある時、事務所で、宅配便の業者とモメて騒ぎを起こしてしまった。
大声を出し荷物を蹴飛ばし、
長袖のシャツを二の腕まで捲し上げ、彫られた刺青を見せ威嚇する。
それは、その場にいたバイトの女子を怯えさせるのに十分で
その日の内に親御さんから連絡が入り、ハーバルを辞めてしまったのだ。
posted by 白黒ぼたん at 22:29
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