2025年12月09日
その日の夜
イツキと松田は近くの店で夕食をとっていた。
1番最初の話は当然、宮本の件。
まだ若く、ヤンチャが抜けていないからといえ、ハーバルのような場所で見せて良い態度では無かった。
そのせいで、ただでさえ忙しい最中に働き手を無くしてしまったのだ
松田は、社長の花倉に詫びを入れたのと同等に、イツキにも頭を下げる。
「やめて下さいよ、松田さん。…松田さんが謝ることじゃ無いでしょ…」
「いや、俺の責任だよ。あんな阿呆をハーバルに置いて行ったんだからさ」
「宮本さんだって、…よく手伝ってくれましたよ。…ちょっと、行き過ぎちゃっただけで…」
宅配便の業者とのトラブルは、元はと言えば、業者の落ち度だった。
運んで来た荷物を少々乱雑に、放り投げたのだ。
『…おい、テメー、ふざけんなよ。今、ぶつけただろうがよ。謝りもしねーのかよ。
ホラ、箱、潰れてっぞ? テメーの頭も潰してやろうか?ああん?』
と、カチンと来た宮本は声を荒げ、言われた業者は嫌な顔を見せ、さらに宮本は怒り
その後は売り言葉に買い言葉。
最終的に、宮本は業者に土下座をさせ、部屋の奥にいたバイトの子は泣き出していた。
松田はふうと息をつき、手元の酒を煽る。
今日は珍しく最初から、日本酒を飲んでいた。
「…バイト、居なくなって、忙しくなっちゃうよね?」
「…まあ。…ああ、でも、納期とか調整するって言ってたので…」
「……イツキくんは、……もうちょっと、こっちに、居てくれる?」
「…さすがに今は、帰れないですよね……」
イツキもふうと息をついて、同じく、日本酒の入ったグラスを手に持つ。
あまり飲み過ぎてはいけないと思いつつ、つい、口を付けてしまう。
今回のトラブルは勿論、騒ぎを起こした宮本が悪いのだけど
その原因の一端は自分にもあるのだと、イツキは思っていた。
posted by 白黒ぼたん at 00:17
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