2025年12月18日

当然の事








「………ん…」


と、くぐもった吐息一つすら、酷く淫猥な何かの誘いのように思える。
振動に上下する肩のライン。うつ伏せに寝ているイツキの顔は見えない。
くっきりと浮き上がる肩甲骨、背骨、纏うしなやかな筋肉、滑らかな皮膚。
女のような柔らかさでは無い、まして、少年のものでも、青年のものでも無く

何だろうと、確かめるように手を当ててみると、その感触すら律儀に拾い
一瞬、身を硬くし、小さく揺らぎ、奥をキリキリと締め上げてみせる。

迷っている内に、知らぬ間に、掠め取られてしまうのがイツキの怖い所なのだと

気付く頃にはすでに、手遅れなのだ。







イツキと黒川が互いに惚れ合っていることは解っているし
それを引き剥がしてどうこうなどとは、微塵も考えてはいないのだが

もし、何かの切っ掛けで2人が別れるのであれば

イツキを、自分のものにするのも良いなと

松田が思ってしまうのは、当然の事だった。






posted by 白黒ぼたん at 23:15 | TrackBack(0) | 日記
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