宛先も何も書かれていない茶封筒が押し込まれていた。
どうせロクでもない物だろうという俺の勘は、大抵当たる。
部屋に入って、コンビニの買い物を冷蔵庫にしまって、夕べの残り物のおでんを温めて、ビールの缶を持って、リビングのソファに腰掛けて
仕方なく、その封筒を開いてみた。
予想通り。
封筒の中は、俺がこの間レイプされた時の写真だった。
コトの最中に写真を撮れている事は気が付いていたけど、そんな姿勢だったかとか、何をされていたか…なんて事はあまり覚えていない。
写真の俺は馬鹿みたいに白目を剥いて、ヨダレを垂らして、あり得ないような格好をしていた。
ケツにバイブが刺さっている写真はアップ過ぎて、一瞬、何がなんだか解らなかった。
こんな太いのが入っていたんだ…なんて、自分でも驚いてしまった。
「…はは」
可笑しくも無いのに笑って、写真をゴミ箱に放り投げる。
喉がいやに乾いたので、ビールを一気に流し込んだ。
こんな事はよくある事だけど…マンションの郵便受けに写真が入っていたのが気に障る。
あいつら、この場所を知ってるって…事じゃんか。
怖い、なんて感覚はもう麻痺して感じなくなっているかと思っていたけど。
違った。
2009年01月08日
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