2009年02月12日
悲鳴
今までの俺はマサヤのもので
マサヤに言われて…酷い事、されて来たけど
マサヤがいなくなったら
ただ、酷い事されるだけじゃん?
同じだけど、何が違うんだろう…。
「…あっ…ひんっっ」
剥きだしになっていた乳首にローターが当てられる。
持ち手があって、先端が大きくて、電マとか言うやつ。振動が、痛いくらいにキツイ。
ぐりぐりと押し当てられるのも嫌だけど、先端だけ擦られるのも嫌。
ピンと張った乳首には刺激が強すぎて、それから逃げるように身体を捩らせた。
でも、ソファに横になった俺の腹に、男は片膝を乗せる。
それで俺は、それ以上、どこにも逃げる事ができなくなってしまった。
「…本当はあんまり好きじゃないんだよ、男相手は。胸が無いのがつまらないね…」
そう言って、今度は空いている方の手で、もう片方の乳首を摘まむ。
…摘まむ、じゃない。引き千切る…といった風で…
「痛いっ……い………っ」
「つまらないねえ…。シリコンでも入れるか?」
「…ざ…、ふざけんな…、そんな事…」
「『マサヤが許さない』か?もう、黒川は関係ないんだよ。お前はもう、お払い箱なんだよっっ、ハッハッハッ」
男は気に障る高笑いをして、爪先で摘み上げられた乳首の先にローターを当てる。
快感とは程遠い針で刺されたような痛みに、ビクンと身体が跳ねる。
それでも、その痛みよりも何よりも、
男の言葉が痛くて、俺は悲鳴を上げた。
ちゅじゅく
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