2009年05月06日

片手で充分

昔の事を思い出していた。

昔と言ってもまだ、ほんの2、3年前。イツキが俺に抱かれるようになって間もない頃。
あいつはいつも怯えた目をして、身を硬くして俺の愛撫を受けていた。
キスの仕方も知らなくて、仕方なく、両側の頬を掴んで口を開けさせる。
絡めあう舌をすぐに引っ込めようとするから、指先で摘まんでやったら、それだけで泣きそうな顔になったっけ…。
そのまま舌の根元を摘まみながら、ちろちろと口の中をキスで犯す。
イツキは口の端から涎を垂らして、犬のように短い息を吐きながら、手のひらをぎゅっと握り締めて、シーツに押し付けていた。

服はわざと、冷たい鉄のハサミで切る。
ジャキジャキと布を裁つ音も、素肌にひやりと当たる鉄の感触も、あの頃のイツキには堪らないもので、
その切っ先でペニスを挟むと、笑えるほど勢いよく勃起させて、小便に似た透明な雫をぽたぽたと零したりしていた。
鈴口にハサミを捩じ込んで酷く出血させたのは、また別の日の事だったか…

ケダモノのように床に四つん這いにさせて、入り口をこじ開ける。
鮮やかに赤い肉壁がのぞく穴にビール瓶を底から突っ込むと、ヒィヒィと泣き叫んで、許しを請う。
経験したことの無い痛みと感触に身震いし、全身の神経を逆立てながら
その中から沸き上がる快楽を認めまいと、呼吸すら止めて、喘ぎを我慢していた表情を思い出す。

玩具にしては、上出来だった。




最近のイツキは少し、態度が悪い。
些細な痛みなら、すぐに快楽に変換させるし、簡単に善がる。
変に小慣れて横柄な素振りを見せたり、俺に対して、甘える仕草も見せる。
あいつは今までもこれからも、唇を噛み締めて目を潤ませながら、開いたケツの穴を晒していればいい。
あいつの行動一つで、俺の気を煩わせるなど…何様のつもりだ。


イツキを従わせるには、片手で充分。

俺の右手に掴まれたイツキの白い首筋が、ピクリと脈打った。

posted by 白黒ぼたん at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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