2011年09月01日

溺愛







イツキは黒川の背中が好きだった。
幅も厚みもある筋肉は、手を滑らせるとその形がはっきりと解るほどで
身体を動かすごとに、強さを増す。

自分と同じ性のはずなのに、どうしてこんなに違う身体なのだろうと思う。
自分が他人より貧弱なのは知っているが、それにしても、黒川の鍛えられた身体は別格だと思う。
この男には、どうしても敵わないと思うし、何より…この強さの前にすべて投げ出し、身を任せてしまいたいとさえ思ってしまう。


激しく腰を打つ黒川に振り落とされないように、背中に手を回し、
盛り上がる広背筋にしがみついた。



黒川はイツキの鎖骨が好きだった。
と、言うより…鎖骨から胸、腹。綺麗に浮かぶ腰骨のラインが好きだった。

恐らく、年齢の割りに幼い身体付きをしているのだろう。…こんな行為をずっと続けているために、何かバランスを崩しているのかも知れなかったが…

男としては頼りない華奢な身体。
女とは違う、薄っぺらい胸。
日焼けもしていない白い素肌。
手の平に馴染む、ほどよい肉付き。

隠された筋肉は、何の役に立つのだろうかと思い、眺めていると、
腹筋がひくひくと痙攣し、中が、酷く、締まっているのが解る。

この身体に、どれだけの欲望を詰め込めば、満たされるのだろうか。
その限界を知りたくて、つい、細い腰の両側を掴んで、乱暴に振る。


「…ん…、マサヤ……、駄目。…そんなに、したら…、また…いっちゃう……」
「行けよ」
「駄目。……もうちょっと…、こうしてたい…の…」



そう言って、イツキは、黒川の首の後ろに腕を回して抱きつき、

黒川は、イツキの首筋に顔を埋め、耳の後ろに一つ、キスをした。




posted by 白黒ぼたん at 00:55 | TrackBack(0) | 日記
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