2011年09月13日

言葉の続き






『お前は、どうしたいんだ?』

そう聞かれて、きちんと答えを用意していたのに、唇を塞がれてしまった。
それが、少し、離れて、やっと、呼吸をして、その後に、言葉を紡ごうと思ったのに、
その言葉は簡単に、意味のない、喘ぎに変わってしまった。

マサヤはずるい。
いつだって、そうだ。
ちゃんと向き合って、話をしたい時に

そういう時に限って、優しく、抱き締めてきたりする。



ボタンのシャツを着ていたはずなのに、いつ、ボタンを外されたかが解らない。
袷からマサヤの手が滑り込んで、指の腹だけで胸を触られて、肩を掴まれたかと思ったら
もう、シャツが脱げていた。
その間にもマサヤの唇は、俺の唇と耳の後ろを行ったりきたりしていて、くすぐったくて、
「…ん、……あ、ん…」と声を出したのは、別に、感じていたからじゃ、無くて。

俺はもうすっかり、する、格好になって、マサヤの腰に足を巻きつけたりしているのに
肝心のマサヤは、まだ、服すら脱いでいなかった。
衣服越しに、熱くて硬い、マサヤのが伝わって来て、ドキドキするけれど
自分ばかりがそう急いているのが悔しくて、気の無い素振りで、腰を引いてみせた。




「…イツキ」
「………なに…?」
「言いたい事があるなら、言えよ。…お前は、どうしたいんだ?」

いつもの自信満々の表情に、ニヤリと笑みを浮かべて、俺を見下ろすマサヤ。
俺の、開いた足の間の、その真ん中に、指を這わせて、そんな事を聞く。

俺の返事は勿論…



「……早く、して…」


の一言だった。




posted by 白黒ぼたん at 00:50 | TrackBack(0) | 日記
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