宛先も何も書かれていない茶封筒が押し込まれていた。
どうせロクでもない物だろうという俺の勘は、大抵当たる。
部屋に入って、コンビニの買い物を冷蔵庫にしまって、夕べの残り物のおでんを温めて、ビールの缶を持って、リビングのソファに腰掛けて
仕方なく、その封筒を開いてみた。
予想通り。
封筒の中は、俺がこの間レイプされた時の写真だった。
コトの最中に写真を撮れている事は気が付いていたけど、そんな姿勢だったかとか、何をされていたか…なんて事はあまり覚えていない。
写真の俺は馬鹿みたいに白目を剥いて、ヨダレを垂らして、あり得ないような格好をしていた。
ケツにバイブが刺さっている写真はアップ過ぎて、一瞬、何がなんだか解らなかった。
こんな太いのが入っていたんだ…なんて、自分でも驚いてしまった。
「…はは」
可笑しくも無いのに笑って、写真をゴミ箱に放り投げる。
喉がいやに乾いたので、ビールを一気に流し込んだ。
こんな事はよくある事だけど…マンションの郵便受けに写真が入っていたのが気に障る。
あいつら、この場所を知ってるって…事じゃんか。
怖い、なんて感覚はもう麻痺して感じなくなっているかと思っていたけど。
違った。
2009年01月08日
2009年01月11日
不安
嬉しくも無い手紙は、それから一週間続いた。
全部が同じ写真かどうかは解らないけど、同じようなポーズ、同じような顔。
正直、封をあけるのも嫌だったけど、とりあえず開いて、眉根をひそめて
すぐにゴミ箱に放り投げて、アルコールに手を伸ばした。
マサヤとは、連絡が付かない。
ふと気が付くと、もう何週間も、連絡が無い。
そんなの、よくある事だったし、何の前触れもなく夜中にやってきて
目が醒めない内に抱かれて、すぐ居なくなってしまう事も、よくあったけど…
それでも、こっちがどうしても連絡をしたい時に、何の反応も無いのはやっぱり不安で
不安と言うより、もう…
怖くて。
とりあえず、感覚を麻痺させるようにアルコールを身体に流し入れる。
それから、下着の中に手を入れて、自分を慰める。
少し勃ちあがったそれを握り、ローションを垂らしながら、追い詰めるように手を動かす。
そこで、イっても、足りなくて
寝室のクロゼットにあるバイブを取りに、ふらふらと酔った足で歩き出した。
早く、どうにかして、心も身体もバラバラにしてしまいたかった。
こんな方法で誤魔化す事しか、俺は知らない。
全部が同じ写真かどうかは解らないけど、同じようなポーズ、同じような顔。
正直、封をあけるのも嫌だったけど、とりあえず開いて、眉根をひそめて
すぐにゴミ箱に放り投げて、アルコールに手を伸ばした。
マサヤとは、連絡が付かない。
ふと気が付くと、もう何週間も、連絡が無い。
そんなの、よくある事だったし、何の前触れもなく夜中にやってきて
目が醒めない内に抱かれて、すぐ居なくなってしまう事も、よくあったけど…
それでも、こっちがどうしても連絡をしたい時に、何の反応も無いのはやっぱり不安で
不安と言うより、もう…
怖くて。
とりあえず、感覚を麻痺させるようにアルコールを身体に流し入れる。
それから、下着の中に手を入れて、自分を慰める。
少し勃ちあがったそれを握り、ローションを垂らしながら、追い詰めるように手を動かす。
そこで、イっても、足りなくて
寝室のクロゼットにあるバイブを取りに、ふらふらと酔った足で歩き出した。
早く、どうにかして、心も身体もバラバラにしてしまいたかった。
こんな方法で誤魔化す事しか、俺は知らない。
2009年01月17日
迷惑な招待状
あまりに心配事が多すぎて、どこから手をつけていいのか解らなくなる。
酒を飲むのも、自分で自分を慰めるのも、いい加減飽きてしまって
点けっ放しのテレビの画面をぼんやり眺めて、何度目か解らない溜息をついた。
「溜息をつくと幸福が逃げる」と、何処かの誰かが言っていたけど
これ以上逃げる幸福なんて、俺の中の、どこにも無かった。
マサヤも一ノ宮さんも、佐野っちも、誰にもずっと、電話が繋がらない。
でもって、今日の昼間、俺のケータイが切れた。
俺のケータイはマサヤの名義で、料金もマサヤが払っていると思うんだけど…
直接話を聞きたくて、マサヤの事務所まで行ってみたのに
そこはもう、もぬけの空で、誰も、何も、俺に繋がるものは無かった。
俺だけ、世界に取り残されたみたいで、怖くなって
慌ててウチに帰ると、マンションに「招待状」が届いていた。
嘆きにも似た溜息をもう一度ついて、テーブルに置いたそれに目を落とした。
今日の日付と、一時間後の時刻。どこかの住所と、「来い」、それだけ。
それは下世話なポルノ写真よりも酷い、俺の写真に書かれていて
通る人、誰もが目に付いてしまうような、マンションのエントランスと郵便受けと
エレベータの中と、廊下と、部屋のドアに、貼ってあった。
全部取るのが大変だった。
「…何で…俺、こうなっちゃうんだろう…」
鼻がツンとなって、押さえた手が、ガタガタと震えていた。
このままじっとしていたって、どうせ涙が零れるだけなので
コートを羽織って外に出る。
迷惑な招待を受けてやるために。
酒を飲むのも、自分で自分を慰めるのも、いい加減飽きてしまって
点けっ放しのテレビの画面をぼんやり眺めて、何度目か解らない溜息をついた。
「溜息をつくと幸福が逃げる」と、何処かの誰かが言っていたけど
これ以上逃げる幸福なんて、俺の中の、どこにも無かった。
マサヤも一ノ宮さんも、佐野っちも、誰にもずっと、電話が繋がらない。
でもって、今日の昼間、俺のケータイが切れた。
俺のケータイはマサヤの名義で、料金もマサヤが払っていると思うんだけど…
直接話を聞きたくて、マサヤの事務所まで行ってみたのに
そこはもう、もぬけの空で、誰も、何も、俺に繋がるものは無かった。
俺だけ、世界に取り残されたみたいで、怖くなって
慌ててウチに帰ると、マンションに「招待状」が届いていた。
嘆きにも似た溜息をもう一度ついて、テーブルに置いたそれに目を落とした。
今日の日付と、一時間後の時刻。どこかの住所と、「来い」、それだけ。
それは下世話なポルノ写真よりも酷い、俺の写真に書かれていて
通る人、誰もが目に付いてしまうような、マンションのエントランスと郵便受けと
エレベータの中と、廊下と、部屋のドアに、貼ってあった。
全部取るのが大変だった。
「…何で…俺、こうなっちゃうんだろう…」
鼻がツンとなって、押さえた手が、ガタガタと震えていた。
このままじっとしていたって、どうせ涙が零れるだけなので
コートを羽織って外に出る。
迷惑な招待を受けてやるために。
2009年01月22日
見知らぬ男
招待された場所は、歓楽街の中の怪しげな店だろうと思っていたけど、少し違った。
夜のネオンが瞬く通りからは外れた、幹線道路沿いの、殺風景なオフィスビルだった。
いくつかの企業が入っているのか、入り口には小さく名前が書かれた看板が掛かっていて
…そのどれだかが解らなくて、迷う。
『来たけど、解らなかった』
と言って、このまま帰ってしまおうかと本気で考えていたら、突然後ろから腕を捕まれた。
「…っ」
「よ、久しぶり。…こっちだぜ」
見覚えの無い男は何故だかそう声を掛けて、俺の腕を引く。
通路の奥に小さなエレベーターがあって、それに乗せられた。
「よく来たなぁ、お前。さすがに度胸、あるのな」
「…あんた、誰?」
「あー? 覚えてねーかー。ま、しゃーないかー。お前、かなりブッ飛んでたもんなー」
話の途中でエレベーターが、5階で止まる。
5階の表示にはピンクの可愛い字で「桃
企画」と書かれていた。
「…会社?…何の?」
「エロビデオ屋」
「あ、そう…」
「お前のテープもあるぜ?見る?」
「…見ないよ」
解りきった応答に、男はヒッヒッと声を上げて笑った。
多分、この間、レイプされた時に…あの写真と一緒にビデオも撮られていたんだろう。
この男は、その場所にいて、それを見ていたか、俺を犯していたか…
自分の身体が自分の知らないところで勝手に扱われている事は、もう、慣れっこだったけど
それでもむせ返す吐き気を堪えながら、案内されるまま、奥の部屋に入って行った。
夜のネオンが瞬く通りからは外れた、幹線道路沿いの、殺風景なオフィスビルだった。
いくつかの企業が入っているのか、入り口には小さく名前が書かれた看板が掛かっていて
…そのどれだかが解らなくて、迷う。
『来たけど、解らなかった』
と言って、このまま帰ってしまおうかと本気で考えていたら、突然後ろから腕を捕まれた。
「…っ」
「よ、久しぶり。…こっちだぜ」
見覚えの無い男は何故だかそう声を掛けて、俺の腕を引く。
通路の奥に小さなエレベーターがあって、それに乗せられた。
「よく来たなぁ、お前。さすがに度胸、あるのな」
「…あんた、誰?」
「あー? 覚えてねーかー。ま、しゃーないかー。お前、かなりブッ飛んでたもんなー」
話の途中でエレベーターが、5階で止まる。
5階の表示にはピンクの可愛い字で「桃

「…会社?…何の?」
「エロビデオ屋」
「あ、そう…」
「お前のテープもあるぜ?見る?」
「…見ないよ」
解りきった応答に、男はヒッヒッと声を上げて笑った。
多分、この間、レイプされた時に…あの写真と一緒にビデオも撮られていたんだろう。
この男は、その場所にいて、それを見ていたか、俺を犯していたか…
自分の身体が自分の知らないところで勝手に扱われている事は、もう、慣れっこだったけど
それでもむせ返す吐き気を堪えながら、案内されるまま、奥の部屋に入って行った。
2009年01月30日
社長室の男
そう広くはないフロアには事務机がいくつか並んでいる。
乱雑な事務所といった感じで、パソコンの回りには雑誌やDVDやアダルトグッズが無造作に置かれていた。
奥の部屋は社長室らしく、観葉植物なんかがキレイに並んでいたけど
応接セットのソファが安っぽい黒のビニール張りで、薄暗い部屋の照明に変に照っていた。
デスクに足を投げ出して、パソコンのモニターを見ていた男が顔を上げた。
「いらっしゃい。岡部一樹くん」
ちゃんとした名前で呼ばれて、虫唾が走る。
「まあ、ソコ、座って。ああ、濡れてないかな? 村田、茶でも入れてやって」
村田と呼ばれた俺を連れて来た男は、俺をソファに座らせると、一旦部屋から出て行く。
すぐに戻って来た手には、500mlのペットボトルと紙コップを持っていた。
「悪いね、こんなものしかなくて」
アーロンチェアから立ち上がった男は上背があって肩幅もあって、それだけで威圧される。
物腰は穏やかだったが、黒縁の眼鏡の奥の目元は、全然笑っていなかった。
まだ、小太りの「村田」の方が愛嬌があって良かったと、そんな事を思いながら
上目遣いに眼鏡男を見やって、話す。
「…用件は?…俺をどうするの?」
「んー。それは一樹くん次第って所だけどね」
「その一樹くんって、止めて」
「そう?」
男はソファの後ろ側に立って、俺の両肩に手を置いた。
長くて細い指が首筋に当たる。
「黒川社長からね、買ったんだよ」
「マサヤから?何を?」
「君を」
「……は?」
言葉の意味を考えているすきに、男の手が肩から落ちて、俺の手首を掴まえる。
すかさず村田がロープか何かで、それを背中で束ねてしまった。
ちゅじゅく
乱雑な事務所といった感じで、パソコンの回りには雑誌やDVDやアダルトグッズが無造作に置かれていた。
奥の部屋は社長室らしく、観葉植物なんかがキレイに並んでいたけど
応接セットのソファが安っぽい黒のビニール張りで、薄暗い部屋の照明に変に照っていた。
デスクに足を投げ出して、パソコンのモニターを見ていた男が顔を上げた。
「いらっしゃい。岡部一樹くん」
ちゃんとした名前で呼ばれて、虫唾が走る。
「まあ、ソコ、座って。ああ、濡れてないかな? 村田、茶でも入れてやって」
村田と呼ばれた俺を連れて来た男は、俺をソファに座らせると、一旦部屋から出て行く。
すぐに戻って来た手には、500mlのペットボトルと紙コップを持っていた。
「悪いね、こんなものしかなくて」
アーロンチェアから立ち上がった男は上背があって肩幅もあって、それだけで威圧される。
物腰は穏やかだったが、黒縁の眼鏡の奥の目元は、全然笑っていなかった。
まだ、小太りの「村田」の方が愛嬌があって良かったと、そんな事を思いながら
上目遣いに眼鏡男を見やって、話す。
「…用件は?…俺をどうするの?」
「んー。それは一樹くん次第って所だけどね」
「その一樹くんって、止めて」
「そう?」
男はソファの後ろ側に立って、俺の両肩に手を置いた。
長くて細い指が首筋に当たる。
「黒川社長からね、買ったんだよ」
「マサヤから?何を?」
「君を」
「……は?」
言葉の意味を考えているすきに、男の手が肩から落ちて、俺の手首を掴まえる。
すかさず村田がロープか何かで、それを背中で束ねてしまった。
ちゅじゅく
2009年02月08日
初めて見る、オモチャ
「…買った?…俺を?…一晩?」
俺の質問を無視して、男は俺の服を脱がし始める。
でも、手を後ろで縛られているから、ジャケットとシャツは腕のあたりでもたついたまま。
中に着ていたTシャツは、真ん中からハサミで切られてしまった。
ズボンは太もものあたりまでズラされて、そのせいで余計に身動きが取れなくなる。
下着だけ、きちんと着けているのが…変なんだけど…。
男の後ろでは村田が、本格的なカメラの機材をセットしていた。
そう言えば、ここ…エロビデオ屋って言ってたっけ…
「何か撮るの?俺で?……その権利をマサヤから買ったって事?」
返事の代わりに、けたたましい機械音がする。
村田が奥から持ってきたそれは、工事現場で使うようなドリルの形をしていたけど、その先端には…チンコの形のものが付いていて
…すごい、速さで…前後に動いていた。
男と村田はその機械を見ながら、何か相談をしていて、それだけでは足りないという風に、また奥から、よく解らない玩具を持って来ていた。
「マサヤが…そんな事、許すわけないじゃん…。アイツ、そーゆーのは嫌いだもん…」
それは本当の事だった。
一夜限りの事なら、どんなに酷い事でもさせていたけど、何か形に残ることは…あまり好まなかった…と、思う。
ただ、もう、どれが本当の事なのか解らなくなっていて、俺の言葉はただの独り言みたいになっていた。
「…許すわけない。あんた達。マサヤが知ったら大変なんだから…。どうなっても知らない…か、ら…っっ」
頬っぺた、より、こめかみの近くを殴られて、頭がクラクラする。
男は俺の真正面に立つと一発、二発と俺を殴る。
前髪を掴まれて、引き上げるように上を向かされる。
キスよりも顔を近付けて、男がニヤリと笑った。
「お前を買ったって言っただろう?もう、お前は俺の物なんだよ。どうしようと勝手だろう?」
言い捨てて、、もう一度、殴られた。
こいつ、何言ってるんだろう。
俺は…マサヤの、なのに。
マサヤから買った?
マサヤが俺を売った?
俺の質問を無視して、男は俺の服を脱がし始める。
でも、手を後ろで縛られているから、ジャケットとシャツは腕のあたりでもたついたまま。
中に着ていたTシャツは、真ん中からハサミで切られてしまった。
ズボンは太もものあたりまでズラされて、そのせいで余計に身動きが取れなくなる。
下着だけ、きちんと着けているのが…変なんだけど…。
男の後ろでは村田が、本格的なカメラの機材をセットしていた。
そう言えば、ここ…エロビデオ屋って言ってたっけ…
「何か撮るの?俺で?……その権利をマサヤから買ったって事?」
返事の代わりに、けたたましい機械音がする。
村田が奥から持ってきたそれは、工事現場で使うようなドリルの形をしていたけど、その先端には…チンコの形のものが付いていて
…すごい、速さで…前後に動いていた。
男と村田はその機械を見ながら、何か相談をしていて、それだけでは足りないという風に、また奥から、よく解らない玩具を持って来ていた。
「マサヤが…そんな事、許すわけないじゃん…。アイツ、そーゆーのは嫌いだもん…」
それは本当の事だった。
一夜限りの事なら、どんなに酷い事でもさせていたけど、何か形に残ることは…あまり好まなかった…と、思う。
ただ、もう、どれが本当の事なのか解らなくなっていて、俺の言葉はただの独り言みたいになっていた。
「…許すわけない。あんた達。マサヤが知ったら大変なんだから…。どうなっても知らない…か、ら…っっ」
頬っぺた、より、こめかみの近くを殴られて、頭がクラクラする。
男は俺の真正面に立つと一発、二発と俺を殴る。
前髪を掴まれて、引き上げるように上を向かされる。
キスよりも顔を近付けて、男がニヤリと笑った。
「お前を買ったって言っただろう?もう、お前は俺の物なんだよ。どうしようと勝手だろう?」
言い捨てて、、もう一度、殴られた。
こいつ、何言ってるんだろう。
俺は…マサヤの、なのに。
マサヤから買った?
マサヤが俺を売った?
2009年02月12日
悲鳴
今までの俺はマサヤのもので
マサヤに言われて…酷い事、されて来たけど
マサヤがいなくなったら
ただ、酷い事されるだけじゃん?
同じだけど、何が違うんだろう…。
「…あっ…ひんっっ」
剥きだしになっていた乳首にローターが当てられる。
持ち手があって、先端が大きくて、電マとか言うやつ。振動が、痛いくらいにキツイ。
ぐりぐりと押し当てられるのも嫌だけど、先端だけ擦られるのも嫌。
ピンと張った乳首には刺激が強すぎて、それから逃げるように身体を捩らせた。
でも、ソファに横になった俺の腹に、男は片膝を乗せる。
それで俺は、それ以上、どこにも逃げる事ができなくなってしまった。
「…本当はあんまり好きじゃないんだよ、男相手は。胸が無いのがつまらないね…」
そう言って、今度は空いている方の手で、もう片方の乳首を摘まむ。
…摘まむ、じゃない。引き千切る…といった風で…
「痛いっ……い………っ」
「つまらないねえ…。シリコンでも入れるか?」
「…ざ…、ふざけんな…、そんな事…」
「『マサヤが許さない』か?もう、黒川は関係ないんだよ。お前はもう、お払い箱なんだよっっ、ハッハッハッ」
男は気に障る高笑いをして、爪先で摘み上げられた乳首の先にローターを当てる。
快感とは程遠い針で刺されたような痛みに、ビクンと身体が跳ねる。
それでも、その痛みよりも何よりも、
男の言葉が痛くて、俺は悲鳴を上げた。
ちゅじゅく
2009年02月19日
理由
ここのソファがビニール張りの理由が解った。
ズボンも下着も脱がされて、丸出しになった股間にローションが垂らされる。
さっきの乳首への刺激と…この状況ってだけで…もう勃ちあがっている俺のを扱きながら、穴に指を差し入れる。
さらに、器具を使って、中にもローションを入れたみたいで
俺のそこはあっという間にぐちゃぐちゃになって、もう何を挿れられているのかよく解らなくなって来てしまった。
「…ふ…はうっ……ふ………っ」
どうしたって漏れてしまう声が耳について、むかつく。
馬鹿みたいによがってるみたいじゃんか。
顔の前に気配を感じて、薄目を開けて見上げると、いつの間にかそこにはもう1人別の男が立っていて
赤黒いちんこを、俺の口元に押し当ててきた。
一応、口をつぐんで、顔を背けてはみるんだけど、すぐに髪の毛を掴まれて
呼吸とともに開いた口に、それを突き刺された。
「歯、立てるなよ。イツキ。もっと美味そうに咥えろよ」
目の前の男じゃなくて、下半身を弄っている男がそう声を掛ける。
「お前はチンポ大好きだもんな。すぐにこっちにも挿れてやるから、待ってろよ…」
「……んぐっ…んんんっ……んんっ」
下にバイブを挿れられたみたいで、変な振動が身体を揺らす。
それと同時に、口に突っ込まれていたちんこが動いて、俺の喉を犯す。
こんなの、本当に噛み千切ってしまえば良いのに…
舌を絡めて吸い付いてしまうのは、もう、身体に染み付いた習性で。
じゅっぷ、じゅっぷという水音が、自分の口元から聞こえているのか、アナルから聞こえてくるのか、その区別も付かなくて
咥えたちんこが少し大人しくなったな…と思った時には、顔に生温い精液が掛けられていた。
ズボンも下着も脱がされて、丸出しになった股間にローションが垂らされる。
さっきの乳首への刺激と…この状況ってだけで…もう勃ちあがっている俺のを扱きながら、穴に指を差し入れる。
さらに、器具を使って、中にもローションを入れたみたいで
俺のそこはあっという間にぐちゃぐちゃになって、もう何を挿れられているのかよく解らなくなって来てしまった。
「…ふ…はうっ……ふ………っ」
どうしたって漏れてしまう声が耳について、むかつく。
馬鹿みたいによがってるみたいじゃんか。
顔の前に気配を感じて、薄目を開けて見上げると、いつの間にかそこにはもう1人別の男が立っていて
赤黒いちんこを、俺の口元に押し当ててきた。
一応、口をつぐんで、顔を背けてはみるんだけど、すぐに髪の毛を掴まれて
呼吸とともに開いた口に、それを突き刺された。
「歯、立てるなよ。イツキ。もっと美味そうに咥えろよ」
目の前の男じゃなくて、下半身を弄っている男がそう声を掛ける。
「お前はチンポ大好きだもんな。すぐにこっちにも挿れてやるから、待ってろよ…」
「……んぐっ…んんんっ……んんっ」
下にバイブを挿れられたみたいで、変な振動が身体を揺らす。
それと同時に、口に突っ込まれていたちんこが動いて、俺の喉を犯す。
こんなの、本当に噛み千切ってしまえば良いのに…
舌を絡めて吸い付いてしまうのは、もう、身体に染み付いた習性で。
じゅっぷ、じゅっぷという水音が、自分の口元から聞こえているのか、アナルから聞こえてくるのか、その区別も付かなくて
咥えたちんこが少し大人しくなったな…と思った時には、顔に生温い精液が掛けられていた。
2009年02月22日
村田重文 32歳 独身
この仕事に入ってから、結構エグいことをして来た。
嫌がる女優さんを縛り上げて拷問に近いセックスをしたし
穴って穴を全部広げて、照明当てて、ビデオに納めて来た。
女の子は商品だったし、それ見て、興奮もするけど…
それ以上は別に。仕事がてら突っ込んで、解消するだけだった。
男は正直、興味が無かった。
けど「イツキ」は別物だった。
前にヤった時も思ったけど、何つーの? 純粋に可愛いっつーの?
顔も髪の毛も精液まみれで、それが時々目にも入るみたいで、何度も瞬きをしては涙をぽろぽろと零している。
口紅も塗っていなにのに赤い唇が震えて、はあはあと短い息を吐く。
姿勢を変えて、首や脚に縄を掛けられて、M字開脚にされるまでは、大人しくしてたけど
目の前にドリルバイブを突きつけられた時には、いやいやと首を横に振って、身体を捩じらせていた。
ぱっくり開いたアナルにシリンジを注して、もう一度ローションを流し込んで
栓をするように、バイブを挿れる。
…女なら中が行き止まりになってるけど、男は…どこまで入るんだろう?
工事現場みたいな音を立てて、それはイツキの中に入って行った。
「………ひ…いっ…いやぁぁ…あっ…あっあっ……
壊れちゃう…壊れちゃうよ…ぉ……、助けて、たすけ…て……
い……や…ぁ……っっ……あああっ」
腰をがくがく震わせて、少し、我慢する風な仕草を見せて、また、泣き出して
もう、数え切れないくらイカされているのか、悲鳴のような喘ぎを上げる。
その掠れた声を聞きながら、ビデオのモニターを覗いて
ああ、こいつ、やっぱり可愛い
と、思った。
2009年03月04日
…初恋!?
すべての撮影が終わった時には、イツキはまるで汚れた雑巾みたいになって、床の上に放り出されていた。
はあはあと短く吐き出される息と、小さく揺れる肩で、なんとか生きているのが確認出来た。
「村田。コイツ、綺麗にして…今日はホテルにでも連れて行ってやれ」
「…うっす」
手早く、機材と玩具を片付けて、今日のデータをそのまま社長に渡す。
編集やらチェックやらは社長の仕事だけど、今日の映像が商品になるのかは俺の知ったことじゃない。
イツキは、ふつーの女優じゃないらしい。
ヤクザの情婦を譲り受けたって聞いたけど、それもどこまで本当の話しなんだか。
社長はイツキを見下ろして、意味ありげにニヤリと笑って、部屋から出て行った。
「…イツキ、立てるか?」
俺はイツキの傍にしゃがみ込んで、頬っぺたをぺちぺち叩いて、朦朧としたイツキを呼ぶ。
「ここでシャワー浴びて行くか?それとも、出てすぐんトコにラブホがあるから、そっちでゆっくりするか?」
イツキは薄く目を開けて、ゆっくりと身体を起こしてきた。。
バスタオルを肩に掛けてやると、その端をきゅっと胸の前で握って、今更、胸を隠す仕草をする。
何の液体で濡れたんだか、髪の毛が顔に張り付いてて、それを邪魔そうに掻き上げたりする。
潤んだ瞳をしばたたせて、色を取り戻した唇をきゅっと結んで、不満げに(そりゃ不満だろうよ…)頬を膨らませたりしていた。
「…あー、どうする?イツキ?」
「…村田さん、だっけ。…あんた…」
名前を確認するのと同時に、イツキは俺の胸ん中に倒れ込んできた。
「とりあえず…、ちょっとだけ…優しくしてくれないかなぁ…
オレ、もう、泣きそうなんだよね…」
そう言ってイツキは、白くて細い指で、俺の腕をきゅっと掴む。
きゅっと掴まれたのは、多分、腕だけじゃ無かった。