2026年01月06日
イツキと黒川
ろくな挨拶も会話もなく、部屋に入ってすぐ行為に及ぶなどとは
およそまともな関係では無いなと、今でも思う。
ただ、それだけが目的の関係。身体だけの付き合い、性欲処理。
解ってはいるのだけど、まあ、どうにもならないものなのだ。
シャツを脱ぐと温められた空気と共に身体の匂いが鼻先をくすぐる。
手を伸ばし素肌に触れ体温を確かめる。同じほど、熱い。
イツキは、つい目を閉じてしまう。そうするほうがより小さな感触まで拾える気がする。
黒川は、イツキの閉じた瞼の先のまつ毛を見るのが好きだった。微かに震えるまつ毛。
この2人はもう何度、こんな時間を過ごして来たか知れないというのに
未だに、飽きることがないらしい。
posted by 白黒ぼたん at 22:47
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